突然ですが皆さん、子どもの教育資金が年々高まっているということをご存じですか?
少子高齢化社会に伴って、子供一人あたりに掛かる金額が年々増えているというのが原因のひとつです。
この記事を見て下さった方の中には、教育資金が実際にどれくらい必要なのか検討がつかない方もいるのではないでしょうか?
今回は、子どもの教育資金を積み立てする方法についていくつか紹介していきたいと思いますので、少しでも参考になれば嬉しいです。
目標額と積立期間を最初に決める

貯金の場合、収入と支出のバランスを考えることは大事ですが、まずはゴールの金額を決めることが大切です。
ゴールとなる目標金額を設定しないと、お金を意識して貯めることは出来ないからです。さらに、どれくらいの期間で目標金額を無理なく達成できるのか決めることも大切です。
例えば、積み立ての目標を400万円とします。月の貯金額は一般的に月収の1割〜2割が無理のない範囲と言われておりますので、ここでは1割とします。
月収が30万円の家庭の場合は、1割貯金で3万円、1年で36万円貯まります。したがって、400万円貯めるためには約11年かかります。
次の項目で子ども一人当たりにかかる金額をざっくりとお伝えしますが、子どもが幼稚園から大学まで全て公立だった場合でも約600万円かかります。
1か月3万円の貯金ですと600万円貯めるまでに16年かかりますので、一人に掛けるお金でも充分高額ですよね。
様々な見方がありますが、積み立ては目標額と期間を最初に決めるべきだということがわかったと思います。
教育費にかかる金額

では教育費にかかるお金を見ていきましょう。
下記は、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学などにおける教育費を表しています。
◆幼稚園:公立…223,647円、私立527,916円
◆小学校:公立…321,281円、私立1,598,691円
◆中学校:公立…488,397円、私立1,406,433円
◆高等学校(全日制):公立457,380円、私立969,911円
◆大学:国公立大学(4年)499万4千円、私立短大(2年)362万5千円、私立文系(4年)717万円、私立理系(4年)821万7千円
公立と私立では、教育費が大幅に違います。幼稚園から大学まで公立だった場合・私立だった場合を比較してみました。
◆幼稚園から大学まで全て公立だった場合…6,484,705円
◆幼稚園から高等学校まで全て私立で、大学は私立理系だった場合…12,719,951円
引用:https://fp-moneydoctor.com/news/knowledge/education_money_savings/
比較をしてみると全て私立の学校に通っている場合、公立の場合に比べて2倍近くのお金がかかっていることがわかります。
上記は生活費を含めていないので、生活費などを入れると1000万円以上は軽く超える額を用意しなくてはならないということになります。
ただ、可愛い我が子を思えば、費用を何とかして工面したいと考えるかたも多いと思います。そこで次の項目では、積み立ての方法と手段について触れていきたいと思います。
積み立てるお金はどこから出す?

では実際に積み立てをするお金の目標金額と期間がきまったら、次は実際に貯めるということになります。積み立てをするお金はどこに出すのでしょうか。
何個か方法はありますので見ていきましょう。
①国や自治体からもらえるお金を全て貯蓄に回す
一番確実で貯めやすいお金は、もらえるお金を全て貯蓄に回す事です。
児童手当の給付金は、
0歳~3歳未満=15,000円/月
3歳~中学校修了=10,000円/月
上記をみると、子どもが中学校を卒業するまでにもらえるお金を貯めると、
0歳~3歳未満=15,000円/月 ×36ヶ月・・・540,000円
3歳~15歳=10,000円/月 ×144ヶ月・・・1,440,000円
合計・・・1,980,000円
になり、約200万ほど貯めることが出来ます。
②学資保険で満期にもらえるお金を準備する
教育資金と聞いたら、まず一番に思い浮かぶのが、学資保険ではないでしょうか。
毎月コツコツと保険料を支払い、将来満期を迎えた時に保険金を受け取ることが出来る保険で、積み立てとほぼ同じような感じで教育資金を準備出来ます。
ただし途中解約は違約金などの観点から全額戻ってくることはなく、始めたら満期まで積み立て続けなければなりません。
他の積立手段

ここまでは積み立ての手段を紹介してきましたので、一度おさらいしましょう。
①貯蓄
言わずもがな、貯金です。当記事でも紹介したように、具体的な積立額と積立期間をしっかり決めて、実行できる方には向いているでしょう。
ただ、ここ最近の日本はインフレ傾向にあるため、貯金すると現金価値が下がり、見方によっては損をしてしまうという意見もあります。
②学資保険
貯金とあまり変わりありませんが、計画的に教育資金を確実につくることができるのがメリットです。
前項でも紹介したように、途中解約が大きな損失になってしまうため、確実に満期まで払えるのか、子どもの進路はどうなるのか、といった準備が必要不可欠になります。
③積立NISA
こちらが今回お勧めしたい積立手段です。以下で活用例を用いて紹介いたします。
積立NISAの活用例

筆者の友人は積み立てNISAを使用しながら子育てをしていますが、通帳で積み立てるよりもかなりお得だとのことでした。
なぜならば、「非課税」「株主優待が受けられる」「運用するので増える場合が多い」ということでした。
「非課税」という分野では積み立てNISAの非課税年数は20年ととても長いです。
また、「株主優待」では子ども用品を取り扱う会社に投資をしておくと、優待で子ども服が安く買えたり、お食事処で安く食事ができたりとメリットが大きいです。
「運用額が投資金額よりもトータルで高くなる」という意見に関しては運用する商品にも寄りますが、通常の投資は20%の税金がかかるのに対し、積み立てNISAは非課税なのでお得感満載ですよね。
この友人は、年間の投資額が満額の40万円との事だったので、10年で400万円貯めることが出来ますね。
この400万円+国の制度で支給される金額200万円で合計600万円。幼稚園から大学まで公立だった場合の金額分は貯金することができたと言っていました。
このように、運用は怖いと思っている方でも安心して始められるのがNISAです。
まとめ
いかがだったでしょうか?積み立てNISAは国が応援しているということもあり、かなり普及しつつあります。
今のご時世は通帳に貯金していても利息はつきません。皆さんもこの機会に積み立てNISAを初めてみてはいかがでしょうか?
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