積立NISAで分散投資を始めようと思っても、銘柄をいくつ買うべきかわからずにいて始められないでいませんか?
投資の中でも色々な種類があり、自分に合ったものを見つけるのが大変ですよね。
投資は複雑だったり、損しそうで不安だったりして、興味があってもなかなか手を出すのが難しいと思います。
特にあまり周りの人の中で投資をしている人や積立NISAを使っている人がいないと、ハードルが高いと感じますよね。
今回の記事では、積立NISAで分散投資する場合に覚えておくべきことや投資信託を選ぶポイントなどについて紹介します。
きっとこの記事を読み終えるときには投資に対して前向きなイメージを持つことができるでしょう。
積立nisaで分散するならいくつに分ける?
積立NISAで分散する場合、いくつに分ければいいのでしょうか。
結論から言うと、積立NISAで分散する場合は、多すぎず少なすぎずの、3つがオススメです。
後にさらに詳しくお伝えしますが、3つ以上分散すると、資産管理が面倒になり、状況を把握することが困難になってしまいます。
リスクを分散するために重要なこと
どうしても始める時に心配になってしまう”投資によるリスク”。
リスクを分散するために、重要なポイントが3つあります。
1. 長期
2. 分散
3. 積立
まず、短時間の値動きに心を惑わされないようにし、「長期」的に投資することが大切です。
そもそも複利は長期運用じゃないとしっかりと効果を発揮しません。
というのも複利の力は20年くらい経ってようやく二次関数的な成長曲線を描いていきます。そのため、老後資金を作ることが目的であれば、長期運用を心がけてください。
そして、少数の商品に投資するのではなく、複数に「分散」投資することで大きなリスクを避けることができます。
投資信託は、基本的に「時間の分散」、「種類の分散」を初心者でもできるように設計されている商品です。
「積立」は、長期的に固定した金額を投資し続けていくことです。すぐに成果はでないかもしれないですが、投資信託の商品設計上、長期運用が大前提です。
中途半端に5年とかでやめてしまうと投資信託をやっている意味が全くありませんので継続的に投資することができない方にはそもそも向いていない投資手法です。
逆に言うと、老後のための自助努力が必要な時代なので我慢してやらないといけない時代なのかなとも思っちゃいます。
また、ここで覚えておいていただきたいのが、投資信託でリスクを分散する場合、債券と株式の比率が重要ということです。
株式よりも値動き幅が低い債券の比率を高めることで、安定的に運用することができます。
ちなみに株式と債券を組み合わせ、ポートフォリオを作成する場合、株式への配分比率の目安は、「(100―年齢)%」だと言われています。
要は若いうちは比較的リスクをとった運用をしても大丈夫と言うことです。
積立nisa内で分散するなら3つがオススメ
債券比率が高い商品と株式比率が多い商品を自分が20年後にどのくらい増やしたいか、目的を設定した上でバランスを調整することが、とても大切になってきます。
積立NISAで分散する場合、3つがオススメです。
5つや7つなど、いくつも分散している上級者の方ももちろんいます。ですが、複数に投資すると、資産管理が面倒になってしまうので、自分が管理できる範囲で資産形成を行いましょう。
積立NISAで購入できる投資信託は日本の投資信託のみなので、海外の投資信託をやってみたいという方は積立NISAとは別に始めて見るのもいいかもしれませんね。
日本にはまだまだ優秀なファンドマネージャーが足りず優秀な商品が生まれにくいのが現状ですので、インデックスファンド以外の投資信託であれば海外の商品がおすすめです。
投資信託を選ぶ時に注目するのはここ!
続いて、投資信託を選ぶ際のポイントについて紹介します。
投資信託を始める前に知っておくと役立つ情報なので、要チェックです。
注目ポイント3つ
- 手数料が低い
- 過去の平均利回りが高い
- 短すぎる平均利回りではない
1つ1つ順番に見ていきましょう。
手数料が低いこと
積立NISAでの購入時手数料は、ゼロです。
ですが、商品を実際に保有している期間中に引かれる
「信託報酬」があります。
積立NISAは最長で20年間が、投資期間となります。
長期的に見た時に、やはり手数料が低いか高いかで大きく金額が変わってくるでしょう。
しっかりと手数料もチェックし決めることが大切ですね。
過去の平均利回りが高いこと
「平均利回り」とは、ある一定の投資期間において、投資した元本が1年当たり平均でどれくらいの収益を上げたかを指し示すものです。
単利の金融商品の、平均利回り算術方法は以下の通りです。
引用:千葉銀行
複利の運用の場合は、以下のように算術します。
引用:千葉銀行
平均利回りが高いと、運用実績が良いので、オススメすることができます。
昨年は運用実績が良くても、過去5年間をみるとあまり良くないという投資信託もあります。
直近だけでなく、長期での過去の平均利回りをよく確認しましょう。
短すぎる平均利回りは参考にならない
先ほど過去の平均利回りが高いところが注目ポイントだとお伝えしました。
せっかく投資信託をするなら、運用実績が良いところがいいですよね。
短すぎる平均利回りだと、運用実績が良いのか検討がつかないので、候補から外した方がよいでしょう。
何がいいかわからない人の為のオススメの投資信託
それでは、投資信託についてまだあまりわからないよという方のために、初心者さんオススメの投資信託を紹介します。
初心者さんには、「インデックスファンド」がオススメです。
「インデックスファンド」は過去15年の平均利回りでみてもしっかりと成果が出ています。安定した運用がしたい人向けの投資信託です。
また、手数料が安く、あまり投資知識がなくても始めやすいのも特徴です。
これから紹介するものは、販売されてから5年に満たないものがほとんどです。
と言うのも、日本では長期の運用実績がある投資信託がほとんどないのであくまで債券と株の比率を基準にご紹介していきたいと思います。
債券比率の高い商品
・SBIグローバル・バランス・ファンド
リスク性資産と安全資産の比率が安全資産に大きく偏っているため安定しているところが特徴です。
・楽天・インデックス・バランス・ファンド
直接的な投資先は2資産だが、それぞれ日本、先進国、新興国に分散投資しているので、実質的には6つの資産クラスに投資するバランスファンドになります。
・Smart-i 8資産バランス 安定型
安全資産(債券)の割合が75%と高めの安定型。先進国資産の割合が高めで安定しています
債券率がどれも60%以上のものでローリスクローリターンの堅実な投資信託です。
どれも積立NISAで購入可能です。
株式比率の高い商品
・楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
直接的な投資先は2資産だが、それぞれ日本、先進国、新興国に分散投資しているので、実質的には6つの資産クラスに投資しています。株式の投資先の大半は先進国であり、国内株の比率が少なく長期的に安定して増えていくと思います。(日本の経済は成長していないので)
・たわらノーロードバランス(積極型)
リスク性資産の割合が80%と今回紹介した中では最も高いが、先進国株式の大半と先進国債券の2/3は「ヘッジあり」タイプなので、その分為替リスクが抑えられています。リートの割合が合計25%と比較的高く、全資産の約2/3を先進国に投資しているのも特徴です。
・野村6資産均等バランス
6資産均等型なので、すべての資産の割合が等しく、資産配分がわかりやすいのがメリットです。また、新興国への投資がなく、リートの割合が高いのも特徴です。
まとめ
積立NISAの分散投資や投資信託についてまとめましたが、いかがでしたか?
金融先進国では、初めての投資は投資信託から始めるのが基本だそうです。それほど投資信託は手法として優れていて手がかかりません。
老後を謳歌したい方は、自分のリスク許容度にあった商品を選んで資産形成をしてみてください。
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