育休中・育休明けの退職は失業保険が適用される?

給付金・手当

今回の記事は、今、育休期間中で仕事について悩んでいる方に向けて、書いていきます。

突然ですが、失業保険についてあなたはどのくらい知っていますか?
「失業保険」という名前は知っているけど、「何かと言われたら詳しく説明できない…。」
このような方も多いのではないでしょうか。

以下では育休中に一度は考える失業保険とは何か、
失業保険をもらうために必要な条件とは何かなどについて紹介していきたいと思います。

きっと今育休中で、仕事を今後続けるか、
または他の仕事をするか悩んでいる方にとってのヒントになるでしょう。

失業保険は条件を満たすともらえる?

失業保険とは一定の要件を満たした場合、
会社を退職する際に失業保険から受け取ることができる失業手当のこと
です。

上記で述べたように、失業保険は一定の条件を満たす必要があります。
以下でその必要な条件や失業保険の他にも失業給付があるのかなどについて説明していきます。

失業保険がもらえる条件

失業保険がもらえる条件は一体何なのでしょうか。

  • 就職しようという前向きな姿勢があり、いつでも就職可能にもかかわらず、職業につくことができない

この場合は失業保険の条件に該当します。
しかし、次のような場合は失業保険を受けることができません

  • 学業や家業に専念することになった
  • 自営業を始める予定・始めた
  • すぐに転職・就職する意思がない

ですが例外として次の場合、
ハローワークに失業給付金の受給期間延長手続きを行うことで、
働くことができる環境が整った後に給付を受けることができます

  • 病人の介護のためにすぐに働けない
  • 妊娠・出産・育児・病気などのためにすぐに働けない

失業保険の他にも失業給付もある?

あまり多くは知られていませんが、
失業保険以外にも失業給付や様々な給付があります。

ダイアグラム

自動的に生成された説明

参照: https://allabout.co.jp

その中から3つの給付を紹介します。

  1. 雇用継続給付
  2. 教育訓練給付
  3. 就職促進給付

1.雇用継続給付

雇用を継続させるために受ける雇用保険の給付です。
雇用継続給付の中にもさらに3つに分けることができます。

  • 高年齢雇用継続給付
  • 育児休業給付
  • 介護休業給付

高年齢雇用継続給付

雇用保険の被保険者だった期間が5年以上で、60歳以上65歳未満の被保険者が
60歳以降の賃金が60歳の時と比べて、75%未満に低下した場合に支給されます。

育児休業給付

雇用保険の被保険者が育児休業期間中に支給されます。

介護休業給付

雇用保険の被保険者が、家族を介護するために休業した際に支給されます。

2.教育訓練給付

教育訓練給付とは、一定の条件を満たした方が厚生労働大臣の指定する講座を
受講し修了した場合、最大10万円が支給される制度のことです。

こちらも先ほど紹介した雇用継続給付と同様、3つの種類があります。

  • 一般教育訓練給付金
  • 専門実践教育訓練給付金
  • 特定一般教育訓練給付金

一定の条件を満たす必要がありますが、詳細については、ハローワークインターネットサービス教育訓練給付を参照してください。

3.就職促進給付

就職促進給付とは、失業保険を給付している期間内に
早めに再就職することができるための給付です。

こちらもさらに3種類に分けることができます。

  • 就業促進手当
  • 移転費
  • 広域求職活動費

詳細はハローワークインターネットサービス就職促進給付を参照してください。

育休中に退職した場合の失業保険と育休手当

育休中に気になるのが、「退職した場合はどうなるのか」ですよね。
そもそも育休中に退職することができるのかも疑問だと思います。

結果から言うと、育休中に退職することはできます。

ですが、まず大前提として、
育休とは出産後に復職することが決まっている人のためにあります。
病気や子供を保育園に預けることができないなどやむを得ない場合は、
退職する方もいらっしゃいます。

また、育休中に退職しなくてはいけない場合、
育休中に給付されるお金がストップされてしまいます

これからさらに詳しく説明していきますね。

失業保険

失業保険を受け取るためには、条件があります。

  • 退職日直前の2年間で、雇用保険加入期間が計1年以上あること(会社都合の場合、退職日直前の1年間で雇用保険加入期間が計半年以上あること)
  • 今求職活動ができ、就職する意思があること

失業給付金の給付期限は退職から1年間です。

そのため、退職から1年以内に働く意思を持ち、求職活動をする必要があります。

育児休業給付金

育児休業給付金とは、育休中に雇用保険から支払われる給付金のことです。

育児休業給付金を受け取るためには条件がいくつかあります。

  • 雇用保険に入っていること
  • 月に11日以上働いた月が育休前の2年間で12ヶ月以上あること
  • 子どもが1歳以下であること
  • 育休中に育休前の賃金8割以上が支払われていないこと
  • 育休中の就業日数が月10日以下であること

上記の5つを満たしているならば、パートや契約社員でも、育児休業給付金を受け取ることができます。

育休明けに退職した場合の失業保険と育休手当

育休明けに退職する方は意外にも少なくはありません。

会社側からすると、ダメージが大きいとは思いますが、
育休明けに退職を申し出され、退職されても何もすることができないのです。
それでは育休明けに退職した場合の失業保険と育児休業給付金はどうなるのか、順番にみていきます。

失業保険

育休後に失業手当を受けるためにもポイントがあります

  • 失業手当の金額は育休前の給与が基準となる
  • すぐに働くことができない場合は受給期間の延長を申請する
  • 転職が必要な理由について説明する

転職が必要な理由には、次のようなことが挙げられます。

  • 夫と交代でできる仕事に就きたい
  • 育児のために勤務時間を短くしたいので残業が少ない仕事に就きたい
  • 子どもの送迎に近い場所で働きたい

ハローワーク側にはっきりと明確に理由を伝え、失業手当を受けられるように事前に考えておきましょう。

育児休業給付金

育休後に退職した場合、育児休業給付金はどうなるのでしょうか。
上記ですでに述べたように、育児休業給付金を受け取ることができるかは条件がありました。
退職する場合、退職日が属する支給単位期間の1つ前の支給単位期間分で給付が終了となります。
ですが、退職する日が支給単位期間の末日にあたる場合、退職日が含まれる支給単位期間まで支給されます

ダイアグラム

自動的に生成された説明

引用: https://we-love.gunma.jp/

まとめ

・失業保険は一定の条件を満たすことで受け取ることができる!
・失業保険以外の失業給付とは?3種類を紹介!
・育休中や育休後に退職した場合の失業保険と育児休業給付金はどうなる?

育休中の失業保険や失業給付の種類、育休後の失業保険などについて紹介しましたが、いかがでしたか?
育休中のちょっとした時間に今後のこととして、仕事についてどうしても考えてしまいますよね。
失業保険について学んで、いつ退職するべきか、転職するべきかなど家族でよく話し合ってくださいね。

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