ここ数年では「イクメン」なんて言葉が生まれたり男性も育休を取得できるように法律が変わったりと男性の育児参加が推奨されるようになってきています。
実際、育児に積極的に参加をするパパさんも増えてきていますよね。
その一方でワンオペ育児が問題になるなど「夫が育児に参加しない」というママの声も少なくありません。
仕事で家にいない間は仕方ないとして家にいるときでもテレビやスマホに夢中でまったく子どもを見ない…なんて悩みもネットでよく見かけます。
正直、育児をママ1人で担うのは精神的にも肉体的にも辛いものがあります。
できることならパパにも育児に積極的に関わってほしいと考えているママがほとんどではないでしょうか。
これを読んでいるパパさんの中に「仕事があるんだから仕方ない」とか「子どもにはママが1番だろう」などと思っている人、いませんか?
パパが育児に参加をしない理由は様々でしょう。
しかし、パパがこのまま育児に参加をしないままでいると困ったことになるかもしれません…。
今回は育児に参加しない・できないパパが育児を妻に丸投げしたままでいることで起こりうる問題についてお話していこうと思います。
男性の育児参加はどの程度?
男性が家事育児を担う割合は実際のところどれくらいなのか気になるところですよね。
共働きの夫婦の場合は夫2割・妻8割、妻が専業主婦の場合は夫1割・妻9割と言われているようです。割合だけを見ると妻が家事育児の大半を担っているのがわかりますね…。
イクメンという言葉があって、男性も積極的に育児をしましょうという取り組みがあるにも関わらず家事育児の割合は、上記のとおりです。
もちろん、しっかり育児に参加をしているパパさんもいるでしょうけど…。まだ育児は母親がするものというイメージが強いのが現状ということになりますよね。
育児をしない夫
妻が一生懸命お世話をしている子のパパはテレビやスマホばかり見ている夫のはずなのだけど…。
育児をしない男性の特徴と、育児に参加しない理由を見ていきましょう。
その特徴は?
子どもが生まれても育児に参加しないタイプの男性にはいくつか特徴のようなものがあります。
・仕事が優先
・面倒くさがり
・自分本位
・母親がなんでもやってくれちゃう男性
育児をしない男性で多いタイプが上記の4タイプです。
・仕事が優先
仕事が激務という場合は意図して育児に参加をしないわけではないですが平日は朝早くから夜遅くまでの勤務状況だと休日も疲れていて育児まで気が回らない可能性があります。
そもそも休日出勤や出張が多い場合もそうですね。
・面倒くさがり
普段から靴下はそこらに脱ぎっぱなし食器も下げない…そういう面倒くさがりの男性も
育児に積極的に参加をするタイプではないです。
確かに育児は面倒くさいことだらけです…。
・自分本位
自分本位な男性は1番優先するのは自分のことですから、育児に忙しい妻のことを気にかけようとしません。
子どもが寄って行っても無視してしまうこともあります。休日は自分だけで出掛けてしまうことも…。
・母親がなんでもやってくれちゃう男性
あとは、夫の母が1人で何でもこなしてしまう人の場合「俺の母親ができていたのだから妻もできて当たり前」と思ってしまうものです。
この場合は男性の父親も育児には積極的ではないタイプだったりして男性とはそういうものという子どものころからの感覚があるため、育児に参加しようとしない可能性が高いといえます。
その理由とは?
男性が育児に参加をしない理由には上記の育児に参加をしない男性の特徴に関係する部分もありますが、下記の3つが理由にあがることが多いです。
・育児は女性がするものという固定概念があるから
・何をすればいいかわからない
・仕事が忙しくて物理的に難しい
・育児は女性がするものという固定概念があるから
一昔前、男性は外で働いて家族を支え女性は家で家事育児をして家庭を支えるという考えが普通でした。現代でもそういう考えを持った男性は少なくありません。
また、子どものころにそういう環境で育った場合は育児は女性がするものという考えを持ったままなので自分に子どもができても育児に参加をしないことがあります。
・何をすればいいかわからない
そして、「何をすればいいのかわからない」というのも夫が育児に参加しない&できない理由の1つです。
やる気があっても、やり方がわからないと身体が動かないですし覚えるのも面倒くさいと思ってしまいがちです。
筆者の夫も昔…1人目の子のときはそうでした。とくに子どもが赤ちゃんの頃は扱いがわからないから怖い、無理と…。おむつ替えなんて片手で数えられるくらいしかやったことなかったですよ。
・仕事が忙しくて物理的に難しい
あとは、仕事が忙しいために育児に参加したくても物理的に時間がないという男性も多くいます。
これは男性自身の問題というより企業側の男性が育児に参加をすることへの理解のなさなども関係してくる場合があるので、難しいところです。
それでもできる範囲でいいから育児に参加してほしいと多くのママは考えているでしょうけどね。
男性は育休をとるべき?
男性の育児参加を促進させるための取り組みとして男性の育児休業取得を推奨という動きが始まっており、実際に育休を取得する男性もチラホラいますよね。
確かにパパが育休を取れるようになるとママの負担も軽減される可能性はあります。
しかし、夫が育休で家にいることでママの負担が軽減されるどころか増えてしまうことも考えられるのです。
そうならないように男性育休の在り方をお話していきます。
「会社を休める」という考えはNG
まず、育休を取得しようと考えている男性に間違えないでいてほしいことは、育休はただの休暇と思わないでほしいことです。
実際に男性が育休を取ったときの体験談として育休を普通の休暇と勘違いしているのでは?と不満を漏らすママさんの話を聞いたことがあります。
赤ちゃんを産んでしばらくの間、ママの身体は本調子ではない状態で最低でも1ヵ月健診が過ぎるまでは極力、無理のない生活をする必要があるのです。
それなのに休みなのをいいことに昼過ぎまで寝ていたり好きに外出してしまったりされると妻としては「え?何のために育休取っているの?」って思いますよ。
おまけに自分で家事をしないタイプの夫だと「育児に加えて夫の世話まで…」お昼ごはんとか妻の仕事になりますよね。
そうなると、かえって負担が増えてしまうことになりかねません。
育休は育児をするためのものだというところを忘れないでいただきたいです。
育休が推奨されている理由は?
男性の育児休業が推奨され始めた1番の理由はパートナーである女性に偏ってしまいがちな育児を夫婦で分かち合うためです。
仕事に追われる男性は、どうしても育児への関りが少なくなってしまいます。
子どもと触れ合い育児にしっかり向き合うことが男性育休の本来の目的です。
これによって女性の出産意欲や仕事を続ける気持ちを促進することも目的とされています。
育児に参加しなかった夫の末路
男性は仕事が忙しいから…といって育児に積極的に参加をしない&できないこともあるでしょう。
子どもが生まれたことで生活にかかるお金も増えますから「稼がなければ!」と頑張ってくれるのは嬉しいです。
しかし、ママ1人で育児を全て担って夫は育児に参加をしないワンオペの状態が続くと肉体的にも精神的にも辛くなっていきます。
そのままにしておくと、産後うつになってしまったり産後クライシスといって夫に対しての気持ちが冷めきってしまう事態を招く可能性があります。
また、子どもからも相手にされず、いずれ家庭内でパパだけが孤立してしまい居場所がなくなってしまうこともあります。最悪、熟年離婚に発展してしまうかもしれません。
家族のために仕事をしているのに何故?って男性は思うかもしれませんが、それだけ育児というものは大変なのです。
特に産後数カ月はママも身体が本調子ではない上に夜泣きや授乳などで夜もまともに眠れないことが多いです。
この時期が1番サポートをして欲しい期間でここで夫がどんな態度をとるかで数年後、数十年後の展開が変わってくるといっても過言ではありません。
あと、以前は妻から「育児に参加してほしい」っていわれていたけど、最近言わなくなったなって場合はちょっと注意しておいた方が良いですよ。
お願いしても無駄だからと妻が諦めてしまった可能性が高いので…。
そうなる前に自ら育児に積極的に参加することをおすすめします。
まとめ
育児の負担が女性に傾いてしまうことは完全に改善されることは難しいかもしれません。
でも、共働きが当たり前の時代で夫婦2人の子どもですから育児は2人で一緒にするのが当たり前なのです。
仕事で忙しいこともあるでしょうができる範囲でもいいので育児に参加をしておく方が将来的にプラスになることが多くなります。
気が付いたら取り返しがつかない事態に…なんてことがないように、今からでも子育てに積極的に参加していきましょう。
物理的に育児に参加できない場合は「大変だよね、いつもありがとう」と声を掛けるだけでも気持ちが違いますよ。
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