おむつかぶれの原因
突然ですが、子供がおむつかぶれを起こした状況に直面した事はありますでしょうか?
おむつかぶれの主な原因は、長時間赤ちゃんの肌に尿や便が触れつづけることです。
そのことによって赤ちゃんのお尻が赤く炎症を起こしてしまい、痛がったり痒がったりしてしまう状態がおむつかぶれです。
他にも、おむつ替えの際に毎回お尻を強くこすってしまうことが原因になることもあるようです。
おむつかぶれの予防法
とにかくお尻を清潔に保つことが一番の予防法です。
具体的には、こまめにおむつの状態をチェックし交換するとか、おむつ交換の際には強くこすらないようにポンポンと優しく叩くようにして拭き取ってあげるなどしてあげましょう。
状況にもよりますが、ゆるゆるうんちがお尻全体に付着してしまっているような状況であれば、ぬるめのシャワーなどで流してあげるのも効果的です。
おむつかぶれにヒルドイドは効果があるのか
結論から言うと、保湿薬として優れているとされているヘパリン類似物質(ヒルドイド)の利用は、なるべく控えていただく方が良いようです。
なぜかというと、ヘパリン類似物質自体でかぶれてしまう子どもが一定数いるという事がわかっており、皮膚の状態によってはかえって悪化させてしまう恐れもあるからです。
ちなみに、ヒルドイドとは、ヘパリン類似物質を主成分としたローションやクリーム状の医薬品です(写真↑)。
女の子の方がかぶれやすい?
男の子にくらべて女の子の方がおしっこが肌に触れやすいためおむつかぶれを起こしやすい傾向があると言われています。
とはいえ、男の子には全然起こらないわけではなく、対処しなければ男の子女の子関係なくおむつかぶれを起こしてしまうため、わが子の為を思って適切に対処しましょう。
症状にあったお薬を使おう
当然お薬を使った対処が必要になってきますが、症状によって使うお薬が違ってきます。
以下で詳しく紹介しますので参考にしてください。
少し赤みがある程度の場合
お尻の保護剤(保湿剤)である白色ワセリンの使用をおすすめします。
少量を薄く塗れば、べたつきなく保護膜をつくることができるのでおすすめです。
かぶれがひどい場合
かぶれがひどい場合は、患部が炎症を起こしている状態になっている可能性が高いため、かかりつけの小児科医、もしくは皮膚科医を受診し、炎症を抑える塗り薬を処方してもらいましょう。
その際に塗り方等も教わるといいでしょう。
ただれている・血がにじんでいる場合
この場合もかかりつけ医に診ていただく事が大前提となりますが、亜鉛華単軟膏や、亜鉛華デンプンといった塗り薬で対処してもらうことになります。
使用方法は、厚さを均等にしながらガーゼの網目が隠れる程度に清潔なバターナイフなどを利用して塗ります。
固定テープは使った方が安定しますが、必要最低限にすると皮膚の刺激が少なくなり、かぶれが無駄にできにくくなります。
ぐるっと一周巻くとテープの刺激で困ることはありません。
【おむつかぶれ】女の子のおまたのワセリンの塗り方
女の子のおまたにワセリンを塗る際には以下のことに注意してください。
・ワセリンを塗る前に患部(おしり)を清潔にする(座浴などできれいにしておく)
・お尻の水分は擦らないようにあて拭きし、外気にさらして乾燥させる
・ワセリンを塗る量は薄めにし患部全体に塗る
・あらかじめおむつや皮膚どうしの摩擦が起こりそうな部分にも塗っておく
・おまた全体に塗る際には、前から後ろ(おしりの方に向かって)に塗るようにする
・外用薬なので、おまたの中に入らないように気をつける
おむつかぶれとカンジダの見分け方
おむつかぶれを起こすと、おむつの中の湿度が上がりその状況が数日間続くと、カンジダというカビの一種が肌に感染する場合があります。
おむつかぶれとカンジダ症は見分けがつきにくいとされているのですが、その反面、治療法が全く異なるので注意が必要です。
例えば自己判断でステロイド外用薬を使用した場合症状は悪化します。
またワセリンでの保護のみではなかなかよくなりにくいともされているため、一定期間たっても症状がよくならない場合は、早めにかかりつけ医を受診することをおすすめします。
強いて言えば、おむつかぶれの場合は、皮膚とおむつが接触している部分が炎症を起こしますが、カンジダ症の場合、皮膚のシワの間など、おむつが直接触れない部分も炎症を起こしている状態になっています。
まとめ
筆者もそうでしたが、お父さんが赤ちゃんのおむつ替えをする際、どうしても力加減がわからず優しく拭いているつもりでも強く擦ってしまっている。
また、おむつ替えのタイミングがわからずに気がついたらおむつがパンパンになってしまっている。
などといったことがあると思います。
そんな場合であっても、正しい対処法を知っていれば焦らずに対処できるでしょう。
「赤ちゃんのお尻が赤くなってしまい辛そうだ、これは自分のせいだ、、、
妻に叱られる、、、、」
と落ち込まずに、これまでの内容を一つずつこなしてみましょう。
普段から気をつけることとして
・おむつのおしっこサインは常にチェックする(無意識下でも、周辺視でもチェックできるレベルまであげる)
・おむつ替えの際は絶対に擦らない。(あて拭きを徹底し、拭くのではなく、つかみ取る感覚)
・おむつかぶれになったとしてもヒルドイドは使わずに白色ワセリンを使う
・お尻は常に清潔に保ち、ワセリンを塗る自分の手も清潔にする
・子どもが女の子の場合でお股にワセリンを塗る際は前からうしろに向かって塗る
・症状がよくならない場合はカンジダ症の可能性があるため早めにかかりつけ医を受診する
・おむつかぶれとカンジダ症は似ているが治療法がまったく異なり、誤った対処をすると悪化するので注意する
以上は参考程度に覚えておくと、対処が早くなり、赤ちゃんの症状も軽くなるでしょう。
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