離乳食を食べることは、母乳やミルク以外で栄養を摂っていくための練習で、成長していくのにとても大切なステップです。
しかし、初めてのお子さんのママさんにとっては、何から食べさせるべきか、どんな風に調理をしたらよいのかわからずに不安になりますよね。
そこで、今回は離乳食の進め方についての解説をしていこうと思います。
離乳食の段階別に使える食材をまとめた表も作ってあるため、ぜひ参考にしてみてください。
月年齢別の回数目安
離乳食を開始するのは、生後5〜6カ月頃を目安に1日1回小さじ1杯から始めましょう。
離乳食を始めて1カ月過ぎたころからは、1日2食に増やします。アレルギーや体調の変化に対応できるように、平日の日中にスタートすると安心です。
離乳食を始めてから2か月を過ぎた生後7〜8カ月頃には、1日2食へと進みます。
さらに、離乳食を始めてから4か月を過ぎた生後9〜10カ月頃には、1日2食から3食にステップアップします。
離乳食を1日3回食べられるようになったら、できるだけママパパと一緒の時間に食事をとれるように、離乳食の時間を調整してみて下さい。
離乳食の進め方とポイント
離乳食は発達の段階に合わせて、初期・中期・後期と分かれていて段階的に進めていくことになります。
それぞれの時期に合わせた離乳食の進め方をみていきましょう。
初期
離乳食のスタートは生後5〜6ヶ月頃が目安ですが個人差があるため、月齢だけではなく赤ちゃんに下記のような様子がみられるかもチェックをして下さい。
・支えれば座っていられる
・大人が食事をしていると欲しがる
・大人が食事をしているのをみて口を動かす
上記の様子がみられたら、赤ちゃんの体調がよい平日午前中で、機嫌がよいときに離乳食を始めていきましょう。
まずは小さじ1杯、アレルギーがでることが少ないお米からスタートしましょう。
最初は噛まなくても飲み込める固さ…ヨーグルトくらいの固さに調理をします。お米なら10倍粥にしてはじめは、すり潰してペースト状にしましょう。
1〜2日目は小さじ1杯で3日目から少しずつ量と食材を増やしていきます。
離乳食開始から1カ月過ぎた頃には10倍粥小さじ6・野菜小さじ3・タンパク質小さじ2を食べられることが目安です。
1カ月を過ぎて、食べ物を飲み込むことに慣れてきたら1日1回から2回にします。2回目に食べさせる量は1回目の1/3の量にして下さい。
食事の間は3〜4時間あけます。また、初めてあげる食材は小さじ1から始めます。この時期は母乳・ミルクは欲しがるだけあげてOKです。
中期
離乳食を始めて2か月過ぎて、下記の様子がみられたら中期に進みます。
・飲み込むのが上手にできる
・背もたれがあれば安定して座れる
・口をもぐもぐ動かせる
中期は1日2食のまま進めましょう。食材の固さは舌と顎を使えばつぶせる豆腐くらいの固さが目安です。お粥は7分粥になります。
離乳食も中期に入ると使える食材も少し増えるため、少しずつ栄養のバランスを考慮してあげるとよいですね。
初めての食材をあげるときは、平日の午前中にして下さい。卵を最初に与えるときは固ゆでにした黄身を少量から与えましょう。
離乳食後の母乳・ミルクは欲しがるだけ飲ませてOKです。
後期
離乳食を始めて4か月が過ぎ、中期の食事に慣れてきたら後期に進めていきます。
下記のような様子が見られたら後期に移りましょう。
・お座りができる
・舌で食べ物をつぶせる
・自分から食事に手を伸ばす
まず後期に入ったら、1日2食から1日3食にしていきます。
食材の固さは歯茎でつぶせるバナナくらいの固さを目安にしましょう。後期に入ると使える食材も調味料も増えます。
いろいろな食材を積極的に使って、様々な味を覚えられるとよいですね。
離乳食 食材チェック表
離乳食の段階に分けて使える食材を表にしてまとめました。離乳食を手作りされる際に参考にしていただけたら嬉しいです。
炭水化物 | 野菜 | タンパク質 | 果物 | |
初期 (生後5~6カ月) |
米うどんそうめんパンいも | かぼちゃキャベツ小松菜ほうれん草青梗菜大根かぶ玉ねぎトウモロコシトマトにんじん白菜きゅうりブロッコリーカリフラワー | しらす白身魚豆腐固ゆでした卵黄 | いちごバナナりんご |
中期 (生後7~8カ月) |
初期の食材パスタ | 初期の食材さやえんどうきのこピーマン海藻 | 初期の食材マグロ鮭かつお鶏肉卵納豆チーズヨーグルト | 初期の食材キウイぶどう |
後期 (生後9~11カ月) |
中期の食材ビーフンコーンフレーク | 中期の食材ごぼう(少量)にんにくショウガアボカド | 中期の食材青魚 | 中期の食材メロンみかんもも |
離乳食の与え方の考え方
離乳食は食事をする練習のようなものだと思ってよいです。
離乳食は順調に進む子もいますが、子どもには個人差がありますから目安の通りに進まないこともザラにあります。
その子に合わせたペースで離乳食を進めていくことが大切です。
まずは食事を楽しめるようにしていくことを心がけてみて下さい。パパやママが楽しく美味しそうに食事をしている様子を見せてあげることも効果的です。
離乳食は手作りが1番というような話題が、ネットなどに上がりますがそれにこだわる必要はありません。
毎日手作りをするのも大変ですし、まとめて作って冷凍をしてもよいですし、時には市販のベビーフードを活用するのもよいです。
手を抜けるところは手を抜いて、お子さんに食べる楽しみを教えてあげて下さい。
まとめ
離乳食はお子さんの発達や様子をみながら、初期1回からはじめて2回3回と増やしていくのが基本です。
離乳食の進み方は、子どもそれぞれ違います。お子さんに合わせてママもストレスを感じないように進めていって下さい。
食べられる食材も月齢によって変わるため、食材チェック表を活かしていただけたらと思います。
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