びんちょうまぐろはお刺身だけではなく、煮る・焼くなどしても美味しく食べられるため、老若男女問わず愛される食材ですよね。
実は、びんちょうまぐろは栄養も豊富で離乳食にも使いやすい食材なのだということをご存じでしょうか?
ただし、びんちょうまぐろを離乳食として扱うのには、いくつか注意点もあります。
今回は、離乳食としてびんちょうまぐろを与える時期や、離乳食として使用する際の注意点についてのお話をしていこうと思います。
離乳食の段階に合わせた、びんちょうまぐろ料理のレシピも紹介しているため、食べられる月齢のお子さんがいる方は、ぜひ試してみて下さい。
びんちょうまぐろはいつから与えても大丈夫?
びんちょうまぐろだけでなく、マグロ全般にいえることですが、栄養がたっぷり詰まっている食材です。
ただ、びんちょうまぐろには、たんぱく質が多く含まれているため、赤ちゃんの消化器官には負担が多いです。
そのため、びんちょうまぐろを離乳食に使えるようになるのは、白身魚を食べることに慣れた中期(のちに解説)以降になります。
また、脂が多いトロなどは赤ちゃんにはハードルが高いため、赤身の部分を使うようにしましょう。
ちなみに、お刺身で食べられるのは早くても2歳以降で、できるだけ3歳を過ぎてからが望ましいとされています。
それまでは、びんちょうまぐろを必ず加熱してからあげるようにして下さいね。
水銀は大丈夫?
びんちょうまぐろを食べさせるときに、気になるのは水銀による影響です。
魚介類は、食物連鎖の過程で水銀を体内に蓄積します。まぐろは、魚介類の中でも身体が大きいため、水銀を蓄積する量の割合も高くなります。
水銀は妊娠中に多量に摂取すると胎児に害がある恐れがあります。妊娠中の魚介類は、食す量に注意が必要な食材です。
しかし、普通に食べる量であれば影響はほとんどないともいわれているため、食べ過ぎなければ問題はないといえます。
また離乳食の場合ですが、言わずもがな、量はかなり少ないですよね。さらに赤ちゃんは、胎児と違い排泄が可能なので、バランスよく食べれば問題はないといわれています。
https://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20150818fsc&fileId=602
離乳食にびんちょうまぐろを使って鉄分不足を解消
びんちょうまぐろには、たんぱく質や鉄分が多く含まれています。
鉄分は、たんぱく質と一緒に摂取すると吸収しやすくなるともいわれているため、びんちょうまぐろは鉄分不足解消に最適な食材です。
離乳食がはじまった赤ちゃんは、母乳やミルクを飲む量も減るため、鉄分が不足しやすくなります。
ぶんちょうまぐろを離乳食に取り入れることで、赤ちゃんの鉄分不足が解消されます。
赤ちゃんが、びんちょうまぐろを食べられる時期になったら、積極的に取り入れていくとよいですね!
離乳食初期〜後期でレシピを変えよう
びんちょうまぐろは、栄養が豊富で赤ちゃんにも積極的に取り入れていきたい食材です。食べられる時期になったら、ぜひ離乳食で出してみて下さい。
それでは、離乳食の段階に合わせたレシピを紹介していきますね!
初期(生後5~6ヶ月頃)
離乳食を始めて間もない初期の段階では、赤ちゃんはびんちょうまぐろのたんぱく質を消化することが難しいです。
この時期は、鯛やヒラメなどの白身の魚でたんぱく質に慣れさせるようにしましょう。
白身魚はお刺身を買ったときに取り分けておいて、調理をしておくと便利です。市販のベビーフードを使うのも手間がかからないためおすすめですよ。
中期(生後7~8ヶ月頃)
白身の魚に慣れた中期以降なら、びんちょうまぐろも使えるようになります。最初にびんちょうまぐろをあげるときは、少量から試していきましょう。
食材の固さは下と顎でつぶせるくらい…お豆腐を目安にして下さい。
量の目安は10g…お刺身なら1切れくらいです。食べやすいように、とろみをつけてあげるとよいですね。
【びんちょうまぐろと小松菜のトロトロ煮】
材料
・びんちょうまぐろ10g
・小松菜&にんじん合わせて20g(ほうれん草や青梗菜でも◎)
・だし 300~400cc
・水溶き片栗粉小さじ1
作り方
1.にんじんをゆでた後にかつおだしで煮る
2.にんじんが柔らかくなったら、びんちょうまぐろと小松菜を入れて煮る
3.材料が柔らかくなったら赤ちゃんに合わせた大きさに切る
4.少し醤油を入れて、水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成
後期(生後9~11ヶ月頃)
離乳食の後期につかえる、びんちょうまぐろの量は20g…お刺身だと2切くらいを目安にします。固さはバナナくらいにして下さい。
後期になると、手づかみ食べをする子も増えますから、赤ちゃんが手で食べやすく調理をしてあげるとよいですね。
【びんちょうまぐろのハンバーグ】
材料
・びんちょうまぐろ200g
・パン粉大さじ2
・だし小さじ1/2
・塩ひとつまみ
・片栗粉小さじ1
作り方
1.びんちょうまぐろは包丁でたたいてミンチにしておく
2.材料を全て混ぜて食べやすい大きさに丸める
3.真ん中をくぼませて、薄く油をひいたフライパンで両面を焼く
4.水を少し加えてフライパンに蓋をして蒸し焼きにする
5.中心まで火が通ったら完成
お財布に優しいキハダマグロも離乳食に使える
今回の記事では、びんちょうまぐろについてのお話をしていますが、離乳食につかうためのまぐろの種類は問いません。
赤ちゃんに食べさせるなら、しっかり火を通すことだけを注意すれば、どの種類のまぐろを使っても注意する点は同じです。
クロマグロでもミナミマグロなどの高級なまぐろでも。お財布に優しいキハダマグロでも、びんちょうまぐろ同様に離乳食に使えます。
赤ちゃんの成長に合わせた調理方法で、まぐろを美味しく食べられるようにしてあげて下さい。
まとめ
びんちょうまぐろをはじめ、まぐろは鉄分など栄養が豊富で何より美味しいため、離乳食として美味しく食べられるようになるとよいですよね。
トロは、もう少し大きくなるまで待って、赤ちゃんには新鮮な赤身を選ぶようにしましょう。
びんちょうまぐろも、赤ちゃんの発達に合わせて調理をすれば離乳食中期以降から使うことができるため、ぜひレパートリーに加えてみて下さい。
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