皆さんこんにちは。
この記事を見た方の多くは、「新生児が生まれて毎日大忙し」の方や、「生まれる前に赤ちゃんのことをたくさん知っておきたい」という方などがほとんどだと思います。
その中で気になることの一つに、赤ちゃんの「呼吸」があると思います。赤ちゃんは呼吸が乱れやすく、息苦しそうにしていたりするのを見ると心配になりますよね。
そこで今回は、赤ちゃんの呼吸が気になる時や、対処法についてお話ししていこうと思います。
赤ちゃんのよくある呼吸の様子
まず基礎知識として一般的に、赤ちゃんの呼吸は大人より回数が多いです。
1分間の正常な呼吸数の目安は生まれたばかりの赤ちゃんで40回、幼児になると20回〜30回、小学生以上だと20回程度です。
特に赤ちゃんは、回数の変動が多く、泣いた直後や授乳後は呼吸数が多くなり、眠っているときは少し減ったりします。
赤ちゃんの呼吸「ハッハッハ」「ヒッヒッヒ」
赤ちゃんをみていると、「いつもより呼吸が荒いなぁ」と感じることがあるかもしれません。
赤ちゃんは話すことができないので、しぐさや呼吸などで体の異変を察知しなければなりませんが、呼吸が荒いと「苦しそう・・・」となんだか心配になりますよね。
例えば新生児の場合、泣くのを我慢するような、少し息を詰まらせたような「ヒッヒッヒ」という呼吸をするときがあります。
この呼吸をしているときは、寝ている時や沐浴時、ギャン泣きする前に現れることが多いようです。
しかも数十秒から数分間続いたり、一瞬だけなったりと差はありますが、前後は穏やかなことが多いです。
このような症状は新生児の生理現象なので特に心配はないです。「ヒッヒッヒ」「ハッハッハ」という呼吸は異常ではなく、むしろ正常であることが多いです。
生まれて間もない赤ちゃんはまだ上手く呼吸が出来ないので、一時的に呼吸を止めてしまったり、呼吸を忘れてしまうことがたまにあります。
そのような時に「ヒッヒッヒ」「ヒッ」と、少し苦しそうな呼吸になってしまいます。
また、眠りが浅い時にもそのような呼吸になってしまうことがあるようですが、これは寝言のようなものなので特に心配いりません。
ギャン泣きや沐浴後にこのような呼吸が見られるのは不安から来るものです。沐浴後などは胎児の時の感覚を思い出していて、上がる時に驚いてしまっているのかもしれません。
つまり呼吸が早いのは、約10か月間ママのお腹で過ごしていたので、生まれてから環境の変化になじむ訓練をしている生理現象です。
この新生児の呼吸は早ければ生後3か月〜4か月で自然となくなっていきます。
赤ちゃんの呼吸が引きつる時
あかちゃんがひきつった呼吸をするときは、まずは慌てないで冷静に対処することが重要です。
例えばギャン泣きした後では息つぎが出来なくなり、無呼吸になり症状が現れます。
この発作の持続時間は1分以内に治まることが多く、生後4ヶ月を過ぎると自然に消失して発達にも影響しないことが多いです。
この発作がある場合は、「泣かせてはいけない」と神経質にならないようにしましょう。
ただし、発作の回数が多い場合、程度が強い場合には、不安になる前にかかりつけの小児科や小児神経科などで相談し、説明を受けることをおすすめします。
赤ちゃんが息を吸うときの「ヒィー」
息を吸い込む時にヒィーというような音がするのは、何かの原因でのどが細くなっている時に起きているのが考えられます。
例えばのどに唾液などの分泌液がたまっている場合やミルクがのどに残っている場合などです。
病気によるものとは限らないので急激に起きて苦しい様子をしていると言った症状がない場合には、様子を見ましょう。
ただし「ヒィー」という呼吸が胸から聞こえてくる場合は「小児喘息」の場合もありますので、まずは赤ちゃんが苦しそうか、「ヒィー」という呼吸がどこから聞こえてくるのか確認しましょう。
赤ちゃんの過呼吸みたいな呼吸
先ほど赤ちゃんは不規則な呼吸をすることがあるとお伝えしましたが、睡眠中などは特に、呼吸がゆっくりになるだけではなく何秒間か息が止まってしまう「無呼吸」になる赤ちゃんもいます。
この場合は成長とともに治まっていくことが多いです。
しかし、無呼吸の状態が十数秒から20秒ほど続く場合は「無呼吸発作」と呼ばれ、呼吸機能の働きが十分に発達していない乳児期前半の赤ちゃんでは乳幼児突然死症候群のリスクにつながることから注意が必要です。
20秒ほども続く無呼吸発作が起きると、酸素不足になって心臓の拍動がゆっくりになり、その状態が回復しないと脳への酸素供給が不足したり心臓が止まってしまうことがあるからです。
このような症状が見られた場合には、すぐに病院に相談しましょう。
呼吸が荒い時の対処法
赤ちゃんの呼吸が荒い時の対処法としては、
①座った状態にする
②安静にする
③水分をこまめに摂れるようにする
④鼻つまりがある場合はティッシュや綿棒で鼻水を取り除く
上記を試してみてください。ただし下記のような異常がある場合には、病院で受診するのを検討しながら注意深く赤ちゃんの様子を見守ることが大切です。
異常がある場合の様子
普段と比べて呼吸が速い
普段と比べて呼吸が速く続く場合は、肺炎の可能性があります。
肺にウイルスや細菌などが入り込み、喉から肺胞(気管支の末端にある小さな袋)までが炎症を起こしている状態のことです。
呼吸が速くなる以外に、うなり声を上げる、ミルクの飲みが悪くなる、呼びかけへの反応が鈍くなるといった症状が現れます。
発熱・鼻水・鼻づまり・咳
38度以上の発熱や鼻水、鼻づまり、咳があり、呼吸が荒い場合は何かのウイルス感染による風邪の可能性があります。
鼻づまりによって息が荒くなるほか、哺乳力が低下してしまうこともよくあります。
本来、生まれたばかりの赤ちゃんはママからもらった免疫がありますが、外出する機会も少ないので風邪は引きにくいです。
しかし風邪を引く可能性がゼロというわけではありません。その原因の多くは、主に同居の家族からのウイルス感染といわれています。
換気をこまめにするなど清潔感を保つことを意識しましょう。
まとめ
赤ちゃんの異変に気づくためには、普段の様子を把握しておくことが大切です。
新生児の呼吸は常に一定とは限らないので、変化を意識して観察するようにしましょう。鼻息が荒いと感じても、慌てずに様子を見てあげてください。
とくに初めての赤ちゃんだと、一つ一つの行動が不安要素になってしまうと思いますが、産後のママがあまりにも神経質になってしまうと気疲れや産後うつを引き起こす場合もあります。
不安な場合はかかりつけ医に相談するなど、冷静に適切な対応を心がけましょう。
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