赤ちゃんの肌というと、白くてツルツルで…まさに、タマゴの白身みたいなイメージがありますよね。
でも、産まれてすぐの赤ちゃんの肌は赤か赤黒いかで、白いツルツル肌のイメージです。
新生児にあまり接したことのないママさんは、初めて我が子をみて驚くこともありますよね。でも、産まれたばかりの赤ちゃんの肌が赤黒いことの多くは問題ありません。
今回は、新生児の顔色が赤黒い場合の原因や、いつになったら白いタマゴ肌になるのかを解説していこうと思います。
赤黒いとき以外の顔色で考えられる赤ちゃんの状態についても併せてお話しますので、赤ちゃんの健康管理の参考にして下さい。
顔色は心配しなくていい?

新生児の肌は、赤ちゃんと聞いてイメージする白い肌とはいえません。とくに生まれてすぐは赤黒いことがあります。しばらくは赤みのある肌色です。
新生児の肌が赤黒いことや赤みがかっていることは多くの場合、問題はありません。時間が経てば、白い赤ちゃんらしい肌色になっていきます。
もし、不安なときは産院の先生等に聞いてみると安心しますよ。
ただ、赤ちゃんの顔色によっては何かトラブルが起こっている場合もあります。実は、赤ちゃんの肌色は健康かどうかの判断材料にもなるのです。
生まれたての赤ちゃんの顔が赤黒いのはなぜ?

実は「赤ちゃん」という呼び方は、新生児期の赤ちゃんの肌が赤みがかっているところからきています。
生まれたての赤ちゃんは、赤というより少し赤黒いことがあります。これは、ママのお腹の中の酸素が薄いので、少し赤黒く生まれてきます。
赤ちゃんは、お腹の中ではへその緒を通してママから栄養や酸素をもらっています。しかし、それでも低酸素の状態です。
体内に酸素が少ないことで、肌が赤黒くなります。産声を上げて肺呼吸を始めると、全身に酸素が多く回り始めるため肌の色も赤みを帯びていくのです。
ちなみに赤ちゃんの肌が赤いのは、不足していた酸素を多く身体に行き渡らせるために、一時的に増えた赤血球のせいといわれています。
赤血球は、血の色の素です。赤ちゃんの肌は大人よりも薄いため、血液の色が透けてみえます。
これが、赤ちゃんの肌が赤く見える理由です。
どのくらいで肌の色は戻る?

赤ちゃんの肌は、赤黒い状態から赤みがかった色になっていきます。新生児ニキビや湿疹もでることが多いため、白いキレイな肌になるには少し時間が必要です。
どれくらいで肌色が普通になるのか、ママとしては気になるところですよね。
赤ちゃんがキレイな白い肌になるまでの期間は個人差があります。だいたい生後3~4か月くらいには、だんだんキレイな肌になることが多いです。
新生児ニキビや新生児期特有の湿疹なども、3か月くらいから徐々に治ってくるため、すべすべの白い肌になっていきますよ。
ちょっと時間はかかりますが、長い目でみてあげましょう。
顔色でわかる赤ちゃんの様子

赤ちゃんの顔色は温度の変化などで変わりやすいです。顔色を見ることで、赤ちゃんの状態や体調がわかることもあります。
顔色や赤ちゃんの養子によってはすぐに対処をしなければ危険な場合もあるため、赤ちゃんの顔色はよく観察して下さいね。
以下で赤ちゃんの顔色ごとに考えられる赤ちゃんの状態を紹介します。
顔色が赤いとき
赤ちゃんの顔は、通常でも赤みがかっています。しかし、真っ赤になっている場合は体温が上がっている可能性が高いです。
赤ちゃんの顔色が真っ赤になっていたら、まずは汗をかいていないか確認してあげましょう。汗をかいているなら、着ている服の枚数を減らしたり、室温をさげたりと調整してあげて下さい。
泣いたときも顔が赤くなることがありますね。赤ちゃんの顔が赤い原因の1つに発熱があります。顔色以外にいつもと違うところがないか、チェックして下さい。
顔色が黄色いとき

新生児の肌が黄色いときは、黄疸(おうだん)がでていることが多いです。黄疸は血液中のビリルビンという成分が身体の組織に沈着して、肌や白目の部分が黄色くなります。
ビリルビンは赤血球がこわれることで血液の中に増える成分です。胎児のときに使っていた赤血球が新しく入れ替わるときにビリルビンが増えます。
新生児の黄疸は生後3〜5日ごろが黄疸のピークで、そこから自然におさまることが多いです。この時期の黄疸は生理的なことですから心配はいりません。
母乳の子は黄疸が長引くこともありますが、自然に治っていきます。ただ、中には病的な黄疸もあるため、あまりに長く続く場合や黄疸が強い場合は病院に相談をして下さい。
顔色が青白いとき
赤ちゃんの顔色が青白くなったときは、寒いせいであることが多いです。室温を上げるか、服を1枚増やして様子を見て下さい。
また、痛みを感じたときにも顔色が青白くなることがあります。急に顔が青白く変わったときは、赤ちゃんの機嫌も併せて注意をしましょう。
もう1つ。貧血を起こしているときも顔色が青白くなります。顔以外にも、爪が白いときや、唇の色が紫になる場合は貧血が疑われますので、小児科に相談をして下さい。
顔色がどす黒いとき

赤ちゃんの顔色が濃い紫やどす黒くなったときは、うまく呼吸ができずにチアノーゼ(血液中の酸素の不足が原因で、皮膚が青っぽく変色すること)を起こしている可能性があります。
赤ちゃんの顔色がどす黒い場合はすぐに赤ちゃんの状態を確認して、早急に対応しましょう。
一時的に呼吸が止まっているようなら、背中を軽くたたいて呼吸を促してあげましょう。状態が変わらない場合は一刻を争います。すぐに病院へ連れていって下さい。
まとめ

新生児の顔色が赤黒いのも赤みがあるのも、何か病気があるわけではありません。成長に伴って赤みがなくなって、キレイな白い肌にかわっていきます。
少し時間はかかりますが、気長に赤ちゃんの成長を待ってくださいね。
また、赤ちゃんは言葉が話せません。自分の状態を口で伝えることができないため、大人が様子をみてあげる必要があります。
顔色を観察することで、赤ちゃんが熱いのか寒いのか、なにか体調に問題があるのか判断することができます。
何かおかしいと感じたときは、小児科に相談をして下さいね。
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