新生児黄疸の発達障害について

新生児

皆さんこんにちは。大事な我が子の発達障害、怖いですよね。今回は、新生児で見られる症状の一つ、新生児黄疸の発達障害についてお話していきたいと思います。

新生児黄疸とは?

では、そもそも新生児黄疸とはどのような症状なのでしょうか。一言で表すと、赤ちゃんの肌が黄色くなってしまうことです。

通常、赤ちゃんの肌は赤みがかっていますよね。それが、黄疸だと黄色い桃のようなイメージの肌になってしまいます。

ただ、結論を言えば、新生児黄疸はほとんどの新生児に見られ、生後1週間〜14日程度で徐々に見られなくなっていきます。

新生児黄疸の原因

では、どのような原理で黄疸が発生するのでしょうか。

赤ちゃんはママのお腹の中にいる時、血液中の酸素をしっかり取り込むため赤血球の数が多いのが特徴です。

しかし、生まれてママの体から離れると赤ちゃんの赤血球の寿命は短くなり、余った赤血球は破壊されて「ビリルビン」という物質に変化し肝臓で消化されます。

赤ちゃんの肝臓は一度に大量の「ビリルビン」を消化できないため一定期間体にたまりますこのことを生理的黄疸といい、大半の赤ちゃんに見られるのです。「ビリルビン」は黄色い特徴を持つため、赤ちゃんの肌や目が黄色に変化したように見えるのです。

この黄疸には、大半の赤ちゃんがかかるものと、障害の場合があります。

障害に当たるものをいくつか紹介します。

・母乳性黄疸

原因は2つあります。1つは、赤ちゃんが母乳を十分に飲めないことにあります。母乳がうまくいかないため、カロリーの摂取不足によりビリルビンが体内に再吸収されることが原因で起こります。

この場合には光線療法を行い、母乳のサポート・または人工乳を足すことで回復を促します。

2つ目は生後2週間経過後も黄疸が残る黄疸です。これは、赤ちゃんの体重も増加し・母乳も十分に飲めている場合が多い傾向にあります。

原因の半数は日本人の特性でもあり、他の病気が見つからなければ治療の必要はなく経過観察にて様子を見ます。

・高ビリルビン血症

黄疸が強く現れ、血液中の血清ビリルビン値が高い状態のことを指します。血液中のビリルビン数値は、血液検査により測定します。

・新生児溶血性黄疸

ママと赤ちゃんの血液型が不適合の場合に起こることがあります。

ママの血液中に赤ちゃんの血液(赤血球)に対する抗体ができてしまい、この抗体が胎盤から赤ちゃんの血液に入ってしまうと、赤ちゃんの赤血球が破壊されて黄疸が起きることがあります。

・核黄疸

黄疸が強く現れ、ビリルビンが脳に沈着して脳性まひなどの障害を引き起こします。現在は早期の段階で治療が行われるため、核黄疸は少なくなって来ています。

核黄疸の危険性

では、核黄疸の危険性を見ていきましょう。

先ほど、脳性まひを引き起こす可能性があると説明しました。

核黄疸のリスクは、未熟児重篤な病気のある新生児特定の薬を投与された新生児で上昇します。

治療しないでいると、核黄疸が重大な脳の損傷につながる可能性があり、発達の遅れ、脳性麻痺、難聴、けいれんなどが生じ、死亡することさえあります。

核黄疸は現在ではまれであるものの、ほとんどの場合は高ビリルビン血症の早期の診断と治療で予防できます。しかし、いったん脳の損傷が生じると、元に戻す治療はありません。

上記から、核黄疸にならないようにするための、早期発見・早期治療が大事だということがわかっています。

新生児黄疸は自閉症の確率をあげてしまう?

新生児黄疸が原因で、自閉症になってしまう確率が高くなるという言葉をよく聞きますが、実際にはどうなのでしょうか。

神戸大学の前山香織研究員によると、黄疸と自閉症の発症は関与しない、つまり黄疸によって自閉症になる確率は上がらないということを結果として発表しています。

黄疸が長引くことにより様々な病気・障害に繋がることは先にお伝えしました。では新生児が黄疸になり、治療が必要な場合にはどのような治療法があるのでしょうか。

治療方法

治療療法にはいくつかありますが、主に2種類を紹介します。

光線療法(ビリライト)

ポピュラーな方法として、光線療法があります。特殊な光を赤ちゃんの全身に当て、血液中のビリルビンを分解することで、徐々に減らしていきます(2日〜数週間程度)

そうすることで、ビリルビンが体外に速やかに排泄される形に変えることができます。

交換輸血

ビリルビン値が非常に高く、光線療法では十分に効果が得られなかった場合に用いられるのが交換輸血です。

これは、新生児の血流中から速やかにビリルビンを除去できる方法です。

新生児の血液を少しずつ体外に出し、同量のドナー血液を新生児に補充します(2時間程度)

ただ、リスクとして、心臓・呼吸系の障害や血栓、血中電解質平衡異常などのリスクや合併症などがあります。

今は光線療法がかなり効果的に行われるようになってきており、交換輸血はメジャーではなくなってきている治療法です。

まとめ

いかがだったでしょうか。新生児は表情や仕草から病気などをくみ取らなければならないのでいかに観察をするかが大事になってきます。

かけがえのない命だからこそ、知っていて損はないと思います。これから赤ちゃんを迎える人も、現在子育て中の人もぜひ一度調べる機会を作って見てはいかがでしょうか?

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