皆さんこんにちは。新生児が生まれて子育てに奮闘している方もいれば、これから生まれる予定で情報収集をしているという方もいると思います。
今回は、新生児によくありがちな下痢の見分け方をご紹介していきたいと思います。
新生児の便は水っぽいのが普通

では新生児の便は大人と同じで固まった状態で出てくるのでしょうか。
実は、新生児の便は水分が多く、柔らかい便であるのが特徴的です。理由としては、新生児は固形物を食べておらず、母乳やミルクなど液状のものを摂取しているからです。
なので、便も固形で出て来ないのです。そのため、下痢をしているのではないかと心配になる場合も多いと思います。
新生児の場合は多少便がゆるくても、いつもと同じように母乳やミルクが飲めていれば問題はないです。また、体重も順調に増加していて機嫌が良ければ心配はほぼありません。
通常の便
新生児の通常の便はどのような状態か知っていますか?
目安としては母子手帳についている便色カードを参考に健康状態を確認することが出来るため見てみてください。新生児の便の色や匂いは正常でも様々です。
新生児まで

引用:https://jp.moony.com/ja/tips/baby/childcare/diapers/bm0025.html
赤ちゃんが生まれてから1〜2日の間に初めて排泄する便を胎便といいます。
胎便はいろは暗緑色で無臭です。胎便の成分は、胎内や出生時に赤ちゃんが体に取り込んだ羊水や腸管の分泌物、胆汁色素、脂肪、コレステロールなどから構成されます。
また、3日目以後には黄色の以降便と呼ばれるものに変わっていき、その後次第に黄色から茶色の普通便と呼ばれる便に変わっていきます。
この段階で、なかなか普通便にならない場合には腸奇形と呼ばれる病気やなんらかの異常が疑われます。
また、赤ちゃんが白い便しか排泄しない場合には、先天性胆道閉鎖症という病気が疑われるので注意です。
新生児の便で黒い便・赤い便・白い便が出た場合には、病気の可能性がありますのでかかりつけ医に相談するようにしましょう。
生後3ヶ月〜6ヶ月

生後3ヶ月くらいになると、体内での消化吸収力が発達し離乳食が本格的に始まる前で徐々に便が固くなって来ます。
この頃には首がすわったり、寝返りがうてるようになったり、体全体の運動や筋肉がつき初めて自分の力で便が出せるようになります。
元気で食欲があれば、少しくらいゆるくても問題ありません。 気をつけるのは普段より回数が増え水っぽくなったとき。
1日に何回も水のようなうんちが出て、おむつからはみ出すようなら下痢と考えましょう。
生後7ヶ月以降

7ヶ月以降になると、離乳食が主食になってくるため、母乳やミルクと離乳食の割合が逆になってきてしまいます。
そうなるとウンチが固まってくるため色も茶色い大人のウンチに近い便になって来ます。
赤ちゃんがする下痢の特徴

母乳やミルクのみを与えている、または離乳食よりも母乳やミルクの割合が多い赤ちゃんは、柔らかい便が出ることが多く下痢のような症状でも問題はありません。
ただ、上記でもお伝えしたように、黒い便・赤い便・白い便がでた場合には速やかにかかりつけ医に相談しましょう。
一方で、流動食の割合が多くなっている赤ちゃんの場合には少し注意が必要です。
下痢から来る脱水症等には注意しましょう。特に新生児は短時間で脱水症になりやすく、尿の回数が減るのが特徴です。
脱水症が進むと涙が出にくくなる、口や唇が渇き皮膚がカサカサになってしまうなど症状が出てきます。
また下痢などをしている時には、おしりのケアも必要です。便が飛び散ってしまいお尻についてしまったことが原因でかぶれるからです。
便がついてしまったら座浴やシャワーで洗い流してあげるといいと思います。
また、下痢が一週間異常が続く、下痢が続いて体重が増えない、または減ってしまった場合やおむつからはみ出す量の下痢を繰り返し行っている場合には、かかりつけ医に相談するといいでしょう。
下痢になる3つの原因

新生児が下痢になる原因は以下3つが大きくあげられます。
①サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、カンピロバクターなど細菌感染による胃腸炎(食中毒)
②ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス等のウイルス感染によるウイルス性の胃腸炎(おなかの風邪)
③一時的な飲みすぎ、おなかの冷え
いずれにしても外的要因が多いため、赤ちゃんに与える食べ物や食器は加熱や消毒を心がけることが体調にも直結します。
こんな便の時はすぐに病院へ

赤ちゃんの便は様々な色をしていますが、低月齢の赤ちゃんほど重症化しやすく、脳炎などの合併症を引き起こすこともあります。
例えばロタウイルス感染症で下痢が起こるとクリーム状からコメのとぎ汁のような白い便が出ます。
便の中にはウイルスが排出されるので、おむつの処理には充分な注意が必要です。
なので、下痢の症状などで病院を受診する場合には下痢の便の状態を写真に撮るか、便の付着したおむつを持参出来るようにしておくのも望ましいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。下痢の原因にはさまざまありますが、まずは様子を見ること・医師に相談して指示を仰ぐことなど対処方法もさまざまあります。
一人で抱え込んでしまうと思わぬケースに繋がってしまいます。正しい知識を持って、赤ちゃんに愛情を注いであげられるといいですね。
また、赤ちゃんが口に入れる食品・食器の消毒や加熱は一層の注意をしてあげましょう。
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