【新生児】揺さぶられっ子症候群とは?初期症状はどんなもの?

新生児

 

揺さぶられっ子症候群って何??

「揺さぶられっ子症候群」とは、主に生後間も無い新生児期から1歳頃になるまでの間に起こる事象です

赤ちゃんに対して何らかの理由で体や頭部に激しい揺れや振動が加わることによって、重大な脳障害を来すもの揺さぶられ症候群と呼んでいます。

揺さぶられっ子症候群の初期症状

代表的な初期症状としては以下のような症状が挙げられます。

・元気がない
・不機嫌
・嘔吐
・顔色が悪い
・寝てばかりいる
・痙攣
・意識が低下している

後遺症が残る可能性がある


揺さぶられ症候群は、脳への重大なダメージが原因となるため、以下のような後遺症が残る可能性があると言われています。

・脳の周りの出血(硬膜下血腫など)や脳の中の出血
・失明、視力障害
・言葉の遅れ、学習の障害
・後遺症としてのけいれん発作
・脳損傷、知的障害
・脳性麻痺

揺さぶられっ子症候群はどのくらいのダメージで起こる?


常識の範囲で赤ちゃんを抱っこしてあやしたり、ベビーカーやチャイルドシートで移動※するというような状態においては起こりにくいとされています。
※至極稀に、長時間の車移動によってこの“揺さぶられっこ症候群”を発症した。という事例もあるようですので一概に絶対に起こらないとは言い切れません。

では、どの程度で揺さぶると“揺さぶられっこ症候群”が起こるのかというと、例えば赤ちゃんの両脇を持って縦に抱き上げ(抱擁するような状態ではない)、そのまま前後に小刻みに揺らすような程度でも発症するといわれています。

この時、赤ちゃんの首が未だ座ってない状態だと、頭部が前後に大きく揺れてしまいます。頭の中で頭蓋骨と脳みそがぶつかってしまったり、この揺れのせいで、脳内の神経が断裂してしまい、結果として脳内で出血を起こしてしまっている状態になります

この状態が“揺さぶられっこ症候群”が発生している状態と言えます。

揺さぶられっ子症候群に気づかないことはある?

急性の場合であれば、意識を失うなどの症状があり気づくことがほとんどのようです。

しかし、急性ではない場合目立った様子もないのに、実は赤ちゃんの頭の中では硬膜下血腫、眼底出血、脳浮腫などが起こっており医師も親も気づかないうちに死に至るというケースもあるようです

故意ではなくても虐待を疑われる可能性も…


近年ではこの揺さぶられっこ症候群において、怪我をした子の親が虐待の容疑をかけられ、結果として何年も自分の子供と引き裂かれた挙句、結果として逆転無罪を言い渡された。などといったことも少なくないようです。

これは日本でも海外でも同様の事例があるようです。なぜかと言うと、ある一定の条件で判断されていた“揺さぶられっこ症候群”が起こる状況が変わったことがあげられます。

実は低いところから落ちたりといった、虐待以外の事象でも発生しうるということが国際シンポジウムで発表され、認められ始めたからということのようです。

要はこういうことも現実に起きているということです。

(実例)

自宅でママが一人で育児をしている状況で、ちょっと目を離した隙に子供が

①寝かしていた低めのソファから落ちて頭を打った
②つかまり立ちをしていて、そのまま後ろに倒れてしまい後頭部を打った

といったことがあり、その結果、硬膜下血腫、眼底出血、脳浮腫と診断された。母親と二人きりの状況で、こんな症状が出るのは“揺さぶられっこ症候群”を疑わざるおえず、母親は逮捕されてしまった。

こんなことが現実に起きているのも事実のため、知識・情報として知っておきましょう。

まとめ


この度ご紹介した“揺さぶられっ子症候群”ですが、自分なりに大きく二つの観点にまとめられるかと思ったのでまとめて見ました。

一つ目

“揺さぶられっ子症候群”生まれて間もない赤ちゃんの状況やメカニズムを知ることで防げる可能性が高いです。

なぜかと言うと、生後1ヶ月〜3ヶ月までの間で、必ず無条件に泣きづつける“泣き”の状態が大半の赤ちゃんにあります。

それは心配するような状態ではないのですが、ママやパパの置かれている状況や環境によって心理的なストレスが高くなり、いわゆる“揺さぶり行為”をしてしまようです。

このような状況やメカニズムを知ることで、事前に防ぐことができるのではないか?

二つ目

無実の罪で、我が子と引き離されてしまう親御さんが実際にいるということです。

これは本当に辛いことですよね。
日常的に、特にいつもと変わりなく家事や育児をしている最中、ほんの少しだけ目を離した隙に子供が突然怪我をしてしまい、お医者さんに診てもらったら、数日後には容疑者となり子供と引き離され、挙句の果てには虐待の疑いで逮捕されたようです。

以上のように“揺さぶられっ子症候群”は事件のきっかけにもなりうる症状です。このようなことが実際に起きているということを知るだけでも、万が一自分が当事者になったり、もしくは知人友人が当事者になりかけた時に、力になれるかもしれません。新しくパパママになる方はこういう障害も起こりうることを理解しておきましょう。

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